本内容は、以前かっしぃさんのサイトでご紹介されていた内容をかっしぃさん、セイジさんご了解の元、再構成させて頂きました。
是非皆様、ご参考にしてみてくださいねっ!(^^)
はじめに
フォルクスワーゲン ゴルフ2(A2)のビックバンパー用純正フォグは、ハウジング(反射板)部分がプラスチックに蒸着メッキされたものであり、経年劣化によりメッキが剥げその部分より溶けだし、最悪の場合は発火の恐れがあります。
このメッキの劣化が進行する段階でどんどん暗くなり、それをカバーするためにハイワッテージ球を入れると非常に危険です。但し一部の後付け純正フォグは対策品が出されており、問題無くハイワッテージ球が使用できます。
本内容では、ゴルフ3(A3)用フォグを利用した再生方法をご紹介します。
A3用フォグも、初期型は同様にプラスチックハウジングですが、途中よりやはり対策品である金属製ハウジングに変更されておりこれを利用します。
対策品の見分け方はフォグの裏側を見てハウジングの色及びバルブの取り付け部分にて判断します。黒・グレーはプラスチック製で、茶色のものが金属製です。金属製のものはバルブが入っている裏蓋を開けるとその部分が金属製であると一目でわかります。
A2用の対策品の見分け方も同じで、これであれば対策の必要はありません。
これらが前述に説明したフォグです。左から順に
- A2用(焦げあとがわかります)
- A3用(対策前品、やはり根元が溶けてます)
- A3用(対策品。これを用意してください)
- プロジェクターをバラしたもの
A2用と対策品の比較。 対策品はこの通り金属性です。
方法は、A2用とA3用のプロジェクター及びハウジングがほぼ同一のため、A2用のレンズにA3用のプロジェクターとハウジングを組み込みます。但しポン付けできれば良いのですが、光軸調整用のボルト位置が合わないため、このボルトが組み込まれている枠部分はA2用を使うため、コーキング部分をバラし組み替えます。
以下に詳細を説明します。
- 再生に必要なもの -
・フォルクスワーゲンゴルフ3用(A3用)フォグ:2個 (中古でOK。金属製ハウジングの物)
・バスコーク (耐熱150 - 200度)
・通常工具、カッター
<ゴルフ2のフォグを外す>
ビッグバンパーを外してからフォグを外します。
外し方はこちらのページの中ほどに掲載されています。
<ゴルフ2用のフォグを分解する>
まずはプロジェクター全体とレンズを分解します。
プロジェクターはレンズ部分にプラスチックのステーで左右2ヶ所止まってます。
光軸調整用のボルトを少しずつ緩め、このステーがはめ込んである部分をマイナスドライバー等で持ち上げ、少しづつボルトを緩め引き抜きます。
ボルトを一気に緩めると、ステーが折れますので要注意です。
またドライバーで持ち上げる際に、レンズ側からステーを押さえているプラスチックピンが折れやすいので注意してください。ヒートガン、ドライヤー等で暖めながら行えば折れずにすみます。(レンズ側のピンは折れても支障は無いですが)
次に、プロジェクターと枠を分解します。
この枠とハウジングはコーキングで止めてありますので、カッター等を使用してコーキングを全て剥ぎ取ります。
コーキングが全てとれたら、枠の四隅にそれぞれ金属ピンが出てきますので、これを垂直に起こし、枠とハウジング・プロジェクターを分解します。
この時点で、ハウジングの内側(反射鏡)が劣化している事が判ります。
<ゴルフ3用のフォグを分解する>
ゴルフ3用のフォグを上記と同様に分解します。
以下4つのパーツに分かれます。
1) レンズ
2) プロジェクター(球面レンズ部分金属枠付き)
3) 枠(プラスチックで光軸調整用のボルト穴付き)
4) ハウジング(反射鏡部分)バルブ取り付け部分のキャップ付き
A3用のバラす前です。ドライバーで指している部分が外す際に折れやすい部分です。黒い部分をドライバーで持ち上げますがその際に折れます。
A3用のコーキングを取り外したところ。四隅にピンが見えます。
<組み立て>
以下のパーツを使用します。
1) A2用レンズ
2) A3用プロジェクター(球面レンズ部分金属枠付き)
3) A3用ハウジング(反射鏡部分)バルブ取り付け部分のキャップ付き
4) A2用枠(プラスチックで光軸調整用のボルト穴付き)
まず、2)に3)を組み付け、それを4)にはめ込みます。
バラした時と反対に4)の四隅にある穴に2)の四隅にある金属ピンを3)を挟んではめ込み、ピンを折り曲げます。
その再に、ガタが無いようにきっちりと締め込みます。
<コーキング>
バスコークでハウジングと枠を元通りにコーキングします。一日放置し、乾燥させ、1)のA2用レンズにはめ込みます。その時は当初バラした時と反対に光軸調整用のボルトを少しづつ締め込みながらはめ込みます。オレンジ色のゴムパッキンも元通りにはめ込みます。
*注意事項
最初に行うプロジェクター全体とレンズの分解時には、はめ込み部分及び、プラのステーが折れ安いので、ドライヤー等で暖め、光軸調整用のボルトを少しずつ緩めながら、慎重に取り外す。
プロジェクター本体の組み立ての際、ガタが出ないように4本のピンを締めつける。
当初のコーキングは完全に取り除く(再コーキング時の粘着を良くするため) コーキングかす(粉)は綺麗にふき取る(特に反射板)
バルブ取り替え時は、キャップを押しながら緩める事。押さずに無理矢理緩めると、ハウジングごともげる事がある。
バルブの交換後キャップを締める際は、防水のため内側にバスコークを塗ってから締める。
完成品をバンパーに取り付けたところです。
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冒頭にも申し上げましたが、本内容は、以前かっしぃさんのサイトでご紹介されていた内容をかっしぃさん、セイジさんご了解の元、再構成させて頂きました。お二方、どうもありがとうございました!
こちらがハイワッテージバルブを装着したセイジさんのゴルフ2です!明るいですね〜。(^^)
見た目は純正で点灯したら明るいフォグを!と、お考えの皆様、是非参考にしてみてくださいね!(^^)